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サラミス (ガンダムシリーズ) : ウィキペディア日本語版
サラミス (ガンダムシリーズ)

サラミス級巡洋艦(サラミスきゅうじゅんようかん、Salamis-Class Cruiser)は、アニメ作品群『ガンダムシリーズ』のうち、宇宙世紀を舞台にした作品に登場する架空の兵器。地球連邦軍所属の宇宙巡洋艦である。
本項目では後継艦「サラミス改」「サラミス改級」「フジ級」と、同名艦「サラミス級宇宙警備艇」についても記述する。
== 概要 ==

宇宙世紀0070年代の軍備増強計画によって、マゼラン級宇宙戦艦と共に大量建造された主力艦艇〔書籍『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』27頁より。〕。大艦巨砲主義の性格が色濃いマゼラン級にくらべ、速射性能の高い中口径単装メガ粒子砲とファランクスシステムによって制御される対宙ミサイルにより、汎用戦闘艦としての優れたポテンシャルを持つ。艦底に大気圏突入カプセルを繋留する姿も見られた(テレビ版第5話)。一年戦争より前は恐れられたが、電波を利用した精密誘導に頼るこれらの装備はミノフスキー粒子によって無効化され、苦しい近接防空戦闘を恒常的に強いられることになる。なお、メガ粒子砲を単装で艦体各所に装備しているため、ムサイ級軽巡洋艦より死角は少ないが、方向によっては指向可能な数が劣り、全砲塔を一点へ向ける統制射撃が不可能になっている。ア・バオア・クー戦の最終局面では、後方への火力に難があるムサイをやや同航体勢から射撃を浴びせ撃破する本級の姿が描かれている〔OVA『MS IGLOO -黙示録0079-』第3話、終盤の戦闘より。〕。
後期型はルウム戦役の敗北後に、ビンソン計画によって大量に建造される。建造は主に地球上で行われ、ブースターを装着して直接宇宙へと打ち上げられた〔OVA『MS IGLOO -黙示録0079-』第1話より。〕。打ち上げ時は無防備となるため、敵の攻撃に備えてフレアを散布することもできる。当初モビルスーツの搭載能力はなかったが、一年戦争末期に登場した後期型〔サラミスKと呼称される場合もある。〕では上下の甲板にモビルスーツを露天繋止する応急的な処置が採られた。このタイプでは上甲板の単装メガ粒子砲塔を撤去しているのが特徴である〔書籍『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』77頁より。〕。船体下部の巨大な放熱板は、搭載MSの機体冷却にも有用であった。
サラミス級巡洋艦は、連邦軍の量産型MSジムボールなどとともに数多く投入され、その物量の一翼を担った。ア・バオア・クー戦では艦内にMS用の格納庫を増設して、MSを発進させている艦が確認されている。一年戦争では多数が撃沈されたが、それでも膨大なサラミス級が生き残っている。その後さまざまな改良と同型新造艦の建造も継続され、本艦型はU.C.123年に至っても現役であり続けた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「サラミス (ガンダムシリーズ)」の詳細全文を読む



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